C ケア前は腕で描く円と、体の軸の回転のタイミングがずれ不完全なひねりで「素早く腕力で投げる」ために、すぐに投球動作が終わってしまう。3〜4への移行が早くなりすぎる。ケア後は腕、肩、胴体、腰が柔らかくしなるので、極限まで力を溜めこみ、上半身が弓のようにしなっている。また、腕の振りと胴体の軸回転のタイミングが一致しているので、体が回転する力をそのままボールに乗せることができる。
D ケア後は腕の描く円、体の軸回転に加え、上半身を前方に倒していくことで、体重もボールに伝えることができている。ケア前は上半身の倒れ込みが難しい。これは、背中の起立筋と背骨が疲労で固まっており、動作の邪魔をするから。
E ケア後は、腕がしなやかに胴体に巻きつくように振りきっている。ここまでの動作で、ケア後はボールに力を伝えていく3つの円の仕組みが上手に働いていることが分かる。