例えば大阪の4年間の気圧の変化ですが、月の平均ではグラフ上段のようになります。
2015年1月の平均は1009.4hPAです。そして同月を31日間で展開したのがグラフ下段です。1009.4hPAは平均で、上にも下にもかなり開いた数字の真ん中になります。
1カ月の中ではこれだけ開きがあるのに、全体としては2014年11月から2015年3月まで、気圧はピークを保ち続けます。この150日を乗り切るために、身体は自動的に交感神経を高めます。
ここに「自動的に高まる→では、調整も自動か?」という問いが生まれます。この150日間が人に与える影響をみると、調整があったとしてもそれは上手ではない。と捉えたほうが良いと考えます。
調整が上手ならば、春まで延々と筋肉が固まるはずがないし、疲労がたまり続けるはずがないし、サイレンを伴う悲劇のシーズンにはならないからです。
ですからまずはここに「調整は上手ではない」という手掛かりを置きます。
これに取り組むとすれば「上手ではない部分をフォローしてあげる」ことが改善につながると考えられます。
自動的な調整は上手ではない。ならばひと工夫追加することによって調整がうまくいかないか。と考えます。
ここで注目すべきは「緊張する方向に向かうベクトルが(2014〜15年の場合は)150日間継続される」ということであり、その状態が続くことが功罪両面を併せ持つわけですから、罪な側面を消そうというのではなく、罪な側面の影響力を弱めてあげる。それが、継続されているという時間の流れをちょっとカットしてみようということにつながります。
張りつめていた神経がふっと緩む。いつもよりも深く眠れる。指先が温かく感じられる。ということはつまり「その直前まで継続していた緊張状態をちょっとカットできた。疲労する方向に突っ走っていくベクトルを弱めることができた」ということです。
家庭用の自動血圧計で前後を測定すると数値はケア後に減少する傾向になりますが、自動血圧計で血圧を測定すること自体がかなり難しいので、ここでの数字だけを根拠にすることは難しいかなと思われます。
この150日間はいつでも自動的に緊張状態になるのですから、その状態を否定するのではなく、しかし継続によるマイナスの影響から身を守るということができれば良い。
地球上に生存するものは季節と気圧の変化や影響を前提に生存しているので、これと戦うのではなく、柳の枝のようにしなやかに対応すれば良い。
それが様々なトリートメントによるケアをする準備になり、セルフケアとしても生活の中に組み込みやすいものであるならば、なお良いことである、と考える次第です。 |